再び、チャリ以外のネタでございますm(__)m。
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観てきました。
私は、大の東宝特撮オタです。
数年前まで、東宝特撮サイトも運営していて、今も本棚一個は完全に東宝特撮系書籍で満杯です(笑)。
オープニング、大画面で“TOHO SCOPE”の題字。
そこにラジオの映像が重なる。
“臨時ニュースを申し上げます!臨時ニュースを申し上げます!”
切れ切れの音声からも、ただならぬ雰囲気。
なぜか血相を変えて、逃げ惑う鈴木オートの人々。
巨大な尻尾が鈴木オートを木っ端微塵!
(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
オート三輪で家族の元へ急ぐ鈴木オート。
辛くも家族との再会を果たす・・・後方では、あの東京タワーが崩れ落ちていく・・・。
自分の家(店)を破壊され怒り心頭の鈴木オート。
その怒れる瞳の見つめる先には、巨大怪獣の姿があった!
てな、オープニング。
東宝といえばゴジラです。
はっきり申し上げて、平成ゴジラ映像の中でも白眉の出来です。
何だか新兵器(しかも飛び物が多い)で対ゴジラ戦に臨む展開が多い平成ゴジラは、大人向けとは言いがたく、どちらかといえばウルトラマンテイスト溢れる俯瞰映像の多用で、ゴジラの恐ろしさが全く伝わってこない子供向け映画だったわけです。
今回の三丁目ゴジラは、視点が常に逃げ惑う人間にあって、アオリしかありません。
しかも、時代設定が昭和30年代中期、ゴジラに張り合えるほどの巨大な建造物などない時代です。
ワラワラと崩れる木造建築じゃないと、怪獣の凄みは表現できません。
怪獣映画に代表される東宝特撮は、「スターウォーズ」以降完全にハリウッド映画に押されてしまいましたが、以前は大事な外貨獲得にも貢献した日本映画の花形だったのです。
「GODZILLA FINAL WARS」でゴジラ映画はいったん終止符を打たれましたが、こんな形で再会できるとは思いませんでした。
しかもその出来に良さに、監督の情熱を感じドッと涙さえ溢れるほどです。
ネタばれなので、書くべきか書かざるべきか悩んだのですが、知ったからといってその衝撃が失われるものではありません(それくらい強烈な映像に仕上がっています)。
2年前、特撮サイトを閉鎖する時に、“東宝特撮の綿々たる歴史は、怪獣映画という一分野にとどまらず一般映画の中に入り込み「三丁目の夕日」という傑作の中に大いに息づいているのだ”と書きました。
そしてその続編で、東宝の看板怪獣がオープニングを飾ってくれるとは・・・。
感無量。
あっ・・・肝心の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」ですが、前作を観ていないと分かりづらい。
前作に一貫して感じられた家族愛という芯が、今回はややずれた印象。
登場人物たちの過去を掘り下げきれず、ちょっとしたエピソードの羅列に見えてしまうところが残念ではありましたが、“あの三丁目に人々はどうしてるだろう・・・”と思った方は、ぜひ会いに行ってあげてください。
暖かい気持ちにさせてもらえる良い映画であることは、保証します。
♂・東京下町在住のIGAです。
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