7/3は、三軒茶屋 シアタートラム でNODA MAP 特別公演『THE BEE:日本語バージョン』を観る。
原作は筒井康隆「毟りあい」。『メタモルフォセス群島』に収められていた短編だ。
今、本屋に行くと『メタモルフォセス群島』という名の短編集は消え、『傾いた世界 自選ドタバタ傑作集2』(新潮文庫)に収められている。
筒井康隆は、私が卒論に選び(当時、『虚人たち』が泉鏡花賞に選ばれたくらいで、大学での“文学”として認められるはずもなく、いわんや卒論の対象として認められるような存在ではなかった)、それが原因で教授と言い合いになり、口論の末の暴行というすばらしいレールに乗り(・・;)大学を中退させられた思い出深い愛すべき作家だ。
野田秀樹の芝居も、大学の講義よりも数倍大事なものであったのは言うまでもない。
芝居の内容はほぼこの原作通り。
1970年代の東京。 平凡なサラリーマン・イドは、息子の誕生プレゼントを手に家路を急いでいた。
自宅に近づくと、警官たちが非常線を張り、マスコミのリポーターたちが押し寄せている。
聞けば、脱獄犯・オゴロが民家に押し入り、女と子供を人質にして立てこもっているらしい。
「どこの家だ?」と思った途端、リポーターたちがマイク片手にイドを取り囲んだ。リポーター 「イドさんですか? イドさんですか? 今のお気持ちは?!」
マスコミからは苦悩する犠牲者の姿を演じることを求められ、頼るべき警察は高圧的で無能な連中・・・。
ある瞬間から、被害者であるイドは、残虐な加害者へと姿を変え、常軌を逸した行動へとひた走る。
そして、報復の連鎖の行き着く果てにあるものは・・・・・?
緊張感のある70分。
被害者から加害者への変貌は確たる理由もなく行われ(筒井的ではあるのだが)、そのエスカレートしていく過程と警察やマスコミからも見放され(飽きられ)真の狂気への一線を越えるラストは怖い。
ハチは何故刺すのだろう・・・理由もなく生産性のない行為に見えるハチの一刺し・・・。
良いタイトルだ。
オリジナルのロンドンバージョンとは異なり、日本人的な陰湿で閉鎖的な空間を“紙”で表現する舞台装置とキャスティングをよりリアルにしている点で、かなり毒が強く、一緒に行った妻などは、上演後泣いていたくらいだ。
最近の野田秀樹は、言葉遊びのオブラートで包んでしまって、よく分からないけど快感や感動を与えて気持ちよくお客様に帰ってもらいましょうという生易しさが消えた。
救いがない悪夢・・・本のようにサラッと読んで終わらせないよ・・・劇場版「毟りあい」は気をつけた方がいい・・・後を引くからね。
来週はロンドンバージョンを観に行く。
♂・東京下町在住のIGAです。
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